解題・『遊星姉妹』

ご無沙汰しております。サークル空理計画のはくしです。

当サークルは、今年4月に開催されたゲームマーケット2022春にて、新作カードゲーム「遊星姉妹」をリリースしました。

本作は、36人登場する女の子を徐々に集めて、いい感じの姉妹を作ろう!という内容の、いわゆるセットコレクションのゲームです。

「女の子を集めるカードゲーム」という方向性は、過去に「アリスアセンブル」で試みたものでした。データの側面から見れば、通し番号とアイコンが書かれたカードセットを使うという点でも、この二作には共通点があります。

一方で、「アリス」では得点計算の際、カードに書かれた「アイコンの配置」を問い、この配置は比較的単純な規則性に基づいて分析可能だった(過去記事にて詳述)のに対し、本作では得点に際して「アイコンの種類と分量」を問い、その配分も一見恣意的で捉えどころのないものとなっています。

カードを眺めると、アイコンがキャラクターとして具現化されている、あるいはキャラクターをアイコンが説明していることが見て取れるでしょう。しかし、なぜこうしたアイコンが、なぜこの配分でゲームに登場するのか?この36枚のカードであって、ほかの36枚ではない理由はなにか?つまり、この女の子たちはどのように生まれ、なぜここにいるのか?本作をプレイすると、そのような疑問が生じるかと思います。

この記事は、こうした疑問を解消するために書かれました。

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